<転職ノウハウ>面接準備(学校研究のポイント) | 教育人財バンク

面接準備(学校研究のポイント)

0. はじめに

 学校教職員としての転職を成功させるためには、単に職務経験やスキルをアピールするだけでは不十分です。応募する学校の理念や特色をしっかり理解し、それに即した自分の強みを伝えることが重要です。本記事では、学校研究を行う際に押さえておきたいポイントについて解説します。

1. 学校の教育理念とビジョンを理解する

 学校研究の出発点として、下記を確認しましょう。各学校には独自の理念があり、それに基づいた教育活動が展開されています。

建学の精神・教育理念:
学校の公式ウェブサイトやパンフレットには、その学校の建学の精神や教育理念が明記されています。教育目標、価値観、使命などに注目し、自分の価値観や目標と一致するかどうかを確認します。
カリキュラムや特色ある教育プログラム:
学校が提供するカリキュラムや特別プログラムも、理念を反映したものです。これらが生徒にどのような影響を与え、どのような成果を目指しているのかを押さえましょう。

2. 学校の歴史と地域社会との関わりを調べる

 学校はその地域や歴史的背景と密接に結びついています。応募する学校がどのような歴史を持ち、地域社会にどのように貢献しているかを知ることは、面接での説得力を高めます。

学校の沿革と変遷:
学校の設立背景やこれまでの発展過程を調べることで、どのような風土が培われれてきたのか、何を大切にしてきたのか、などを推し量ることができます。

地域とのつながり:
多くの学校は地域社会との連携を重視しています。地域との協働プロジェクトや行事を通じた社会貢献活動がある場合、その内容を把握し、自分がその活動にどのように貢献できるかに加え、その結果、地域社会にどのような価値を提供できているかまで考えておきましょう。

3. 学生や保護者のニーズと期待を理解する

 教職員として、最も重要なのは学生や保護者に対して適切な教育サービスを提供することです。応募する学校がどのような学生層を対象にしているのかを踏まえて、自身が学校職員となった際にそのニーズや期待にどのように応えられるかを具体的にイメージすることが大切です。ポジションによっては、入職後に学生や保護者とのコミュニケーションが急増するため、ミスマッチを防ぐ意味合いでも重要な項目です。

学生層の特徴とニーズ:
学校の教育レベルや就職実績に加えて、学内イベントなどの取り組みを調べ、学生層の特徴を考えます。また、学校が取り組んでいる課題や目標についてもリサーチし、自分がどのようにそれに貢献できるかを整理しておきましょう。課題や目標については、事業報告書や自己評価報告書に目を通してみるのが良いです。

保護者との関係構築:
保護者とのコミュニケーションも重要です。学校がどのように保護者との連携を図っているか、保護者の期待に応えるためにどのようなことを行っているかを把握しておきましょう。

4. 競合校との比較と差別化ポイントを把握する

 学校研究を進める上で、応募先の学校を競合校と比較してみることも有効です。同地域や同種別の他の学校と比較して、応募先の学校がどのように差別化を図っているのかを理解できると志望動機の作成にも有効活用できます。

競合校の強みと弱みの分析: 応募先の学校と類似の競合校を調べ、その強みや特色、弱点を把握します。応募先の学校が持つ強みやユニークな点を理解し、それをどうさらに伸ばしていけるかを考えてみましょう。

5. 最後に

 面接に臨む際には、単なる自己PRに終始するのではなく、応募する学校の理解を深めた上で、自分がどのようにその学校に貢献できるかを明確に伝えることが求められます。お困り事などあれば、ぜひ当機構のキャリアアドバイザーまでご相談ください。

情報収集の仕方を教えて下さい。

応募先のHPへ
・「情報公開」ページを探し、事業報告書や事業計画書を見る
 学校法人全体の情報が網羅されているため、どこに課題感があるかを見極めやすいです。
・HP全体を見て、学生・保護者にどうPRするか考えてみる
 志望動機の作成につなげられますし、面接で同様のことが問われることがあります。

業界研究に役立つサイトなどはありますか?

・文部科学省サイト:
https://www.mext.go.jp/a_menu/01_d.htm
情報は多いですが、学校法人は本サイトの情報をもとに動いていきます。まずは興味のある情報から見ていくのがおすすめです。

・グランドデザイン答申:
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1411360.htm
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201901/detail/1421755.htm
今後の方針となる情報なので目を通して損はありません。

・月刊先端教育(一例):
https://www.sentankyo.jp/
学校の良い取り組みや施策は新聞や雑誌にも掲載されています。自分が読みやすいと思える媒体を探し、情報収集していくのが良いです。

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